人と湖を結ぶ(アサザの里親制度)

アサザの里親制度

『 アサザを植えつけて、波によるアシ原の後退を食い止めよう!』
1995年、「アサザの里親制度」が始まりました。

アサザの里親と植付けの主役は、子どもたちと公募の市民です。

アサザの種をとり、これを育て湖に植え戻してくれる方に種を配布します。
そして、里親が育てたアサザは、湖に植え戻します。
湖のアサザ群落を回復させ、アサザ群落は波を弱めてヨシ原を再生させます。
市民による自然再生ができるという仕組みです。
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子供たちが支えたアサザの里親制度

アサザの里親は95年200人でスタート。
2人の女の子が、学校ぐるみで参加するため、校長先生に資料を持って
説明したいという動きから、参加者が爆発的に増加しました。
子供たちの自主的な動きがプロジェクトを支えたのです。

湖に生息する野生生物であるアサザを日常の場で育てることで、
湖の自然を理解するきっかけとなり、
自分達が育てたアサザを湖に植えるけることで、湖との絆をつくり、
湖が自然の働きで再生するという物語を共有することができます。

霞ヶ浦再生のシンボル、アサザを育てる里親になりませんか?

satooya2現在、霞ヶ浦のアサザが危機的状況です。アサザを絶滅から救うにはみなさんの協力が必要です!
美しいアサザの花畑を復活させ、様々な生きものが暮らす豊かな湖、「100年後にトキの舞う霞ヶ浦・北浦」を目指して、アサザを守り、育てる取り組みに参加しませんか?アサザの里親になってくださる方を大募集しています。

アサザの里親になるには

アサザの苗(ポット)を無料でお分けします。

里親をご希望の方は、まずはアサザ基金までご連絡ください。
みんなでアサザの苗を育て、夏に湖に植付けに行きましょう。
アサザの苗の配布を行いますので、ご家庭や、学校、職場、グループなどでお申込の上、ご参加ください。
アサザの苗の送付をご希望の方も、下記連絡先へお問合せください。アサザの苗と育て方をお送りします。
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学校の先生方で、アサザを活用した学習をご検討の方は、以下の「霞ヶ浦のアサザを活用した総合学習への取り組み」をご覧下さい。
※この取り組みは生物多様性保全のために行っておりますので、基本的に霞ヶ浦・北流域での募集となります。それ以外の地域の場合はご相談ください。
※アサザの再生は計画的に行っています。植付け会以外で湖への植付けは行わないで下さい。
※育てるのが困難になった場合は、アサザ基金へ全ての苗をお返しください。

アサザの育て方

お渡しした苗は、大きめのバケツにいれて水の中に沈めてください。(葉は表を上向きにして水面に浮かせます。)
あとは、日当たりのよい場所に置いて、茎の成長に合わせて水位を調整してあげてください。
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アサザの苗づくり

アサザの苗が大きくなって茎がたくさんのびてきたら、株分けを行って苗を増やすことができます。
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アサザの苗供給ステーションの協力募集

企業、個人でアサザの苗を育て、里親希望の方に配布していただける方を募集します。
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応募方法
メール、FAX、お電話にて、ご住所、お名前、ご連絡先を明記の上お申込みください。
(郵送での苗のお届けをご希望の場合、送料に関しましてはご負担いただきますようお願いいたします。)
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連絡先
認定NPO法人アサザ基金
   〒300-1222 茨城県牛久市南3丁目4-21
電 話:029-871-7166
FAX:029-801-6677
メール:asaza@jcom.home.ne.jp

アサザとは

アサザとは、ミツガシワ科アサザ属に属する多年性の水草(浮葉植物)で、水面に手のひらくらいの大きさのハート型の葉を浮かべます。
夏から秋には美しい黄色い花をさかせ、湖のアサザにはたくさんの魚や水鳥やトンボなどの生きものが集まります。アサザがあるところは生きものたちの大切なすみかになるのです。
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アサザの種は、水に浮かんで砂浜やアシ原に運ばれます。種はそこで冬を越し、春になると目をだして成長します。
アサザが芽を出した場所は、梅雨の頃には水の中に沈み、アサザは水面に浮葉を広げ、沖に向かってのびていきます。

かつては日本中の湖や沼でみられましたが、現在は水辺のコンクリート護岸、水質悪化の影響で発芽できる場所がなくなってしまい、絶滅の恐れがあるといわれています。
詳細は「霞ヶ浦のアサザが絶滅の危機!」をご覧ください。

アサザが教えてくれた、霞ヶ浦再生へのヒント

アサザは湖岸から沖に向かって水面の広い範囲に浮葉を広げるので、アサザの群落が波を和らげ、岸辺のヨシ原を波による侵食から守ってくれます。
アサザには、自然を少しずつ呼び戻す力があるのです。
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1995年、手探りで「アサザの里親制度」が始まり、アサザをはじめとする水草を霞ヶ浦に植えつける活動をはじめました。そんな中、2人の女の子が、学校ぐるみで参加するために校長先生に資料をもって行って説明したという動きから、参加者が爆発的に増加しました。
プロジェクトを支えたのは子ども達の自主的な動きであり、里親と植付けの主役は小中学校の子ども達や企業・市民団体の方々なのです。

2010年4月現在、取り組みに参加したのは流域の200の学校と20万人もの地域のみなさんです。
流域の小学校を中心に、企業の方々などが里親や植付けをはじめとし、霞ヶ浦の再生を願い、様々な場面でアサザプロジェクトに参加してくださっています。

霞ヶ浦のアサザを活用した総合学習への取り組み

アサザ基金は、1995年からアサザの苗を育て霞ヶ浦に植えもどす学習プログラムや、学校ビオトープを使っての環境学習を提供させて頂いております。
特にアサザは霞ヶ浦で絶滅の危機に瀕しており、アサザを育てることは霞ヶ浦・北浦という身近な自然を守る取組みへとつながります。また、郷土の湖である霞ヶ浦について学ぶ格好の教材でもあります。
学校や地域特性に合わせた総合的な学習(環境学習、教科学習)を行うことで、地域の未来を担う子供たちの学習意欲を高め、生きる力を育てていきます。
御校のこれまでの学習を活かし広げるプログラムを、学校のご都合に合わせた形でご提供させていただいております。ぜひ、ご活用の程よろしくお願い致します。

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霞ヶ浦の水生植物アサザを活用した学習例

アサザを育てる
アサザを育てて湖に植え付け
植物の育ち方(3年理科)
生きものを調べよう(4年理科)春・夏
植物の成長と肥料・日光(5年理科)
植物の実や種子のでき方(5年理科)
湖での観察 生きものを調べよう(4年生理科)春・夏・秋・冬

出前授業詳細
アサザを活用した学習を採用していただく学校さんには、アサザについてとアサザの育て方についてお伝えする出前授業を提供させていただいております。
この他にも、子供たちの夢“生きものと共生する社会の実現”にむけて、地域レベルから地球レベルまで、さまざまなプログラムをご用意しています。まずは、お気軽にご相談ください。

<アサザの苗づくり>
時期:6月~7月
対象:小学校3年~6年
内容:1コマ目(45分):教室で「霞ヶ浦の環境とアサザのくらし」を勉強します
2コマ目(45分):野外でアサザの苗づくりを行います

<アサザの植付け>
時期:夏休み
内容:2コマ(90分):アサザの植付け
(湖への移動手段は学校さんでご手配いただきますようお願いいたします。)

出前授業を希望される学校さんは、下記に電話にてご相談下さい。
問合せ:TEL 029-871-7166

※出前授業は寄付によって運営しています。学校さんのゲストティーチャー制度の謝金をご用意いただければ幸いです。
※基本的に霞ヶ浦・北浦流域での募集です。
それ以外の地域の学校は、まずはご相談下さい。

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