鈴与株式会社「SUZUYOいいね!プロジェクト」

鈴与株式会社協働事業 SUZUYOいいね!プロジェクトとは?

牛久沼の水源地である谷津田の保全を図る取り組みで、2018年に始まったばかりのプロジェクトです。
この取り組みの舞台となる谷津田は常磐線沿線では最も東京都心寄りに残る自然豊かな谷津田ですが、谷津田周辺は市街化が進み、今も水源の森では年々宅地開発等が進むなど市街化地域に囲まれた陸の孤島のような谷津田です。
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残っている谷津田も耕作者の高齢化の進行、地下水位が高く機械化された稲作では悪条件の場所が多くなり、耕作放棄地が年々増加傾向にあります。
さらに田んぼのまわりには人の手が入らなくなった森林ばかりになりつつあります。
これらの要因によって里山の生きものたちが暮らしにくい環境となりつつあります。
そこで、この取り組みでは 鈴与株式会社(企業)との協働による保全活動を柱として、周辺住民などと連携を図りながら、昔ながらの里山と人との関わりを再構築し、米作り、そして地酒造りを通して谷津田全体を保全するモデルづくりを行っています。

プロジェクトの特徴

取り組み現場の谷津田は都市化、市街化の波にさらされる里山保全の最前線とも言える地域です。この谷津田は市街化地域に囲まれた陸の孤島のような環境です。残っている自然環境を守るためには、広大なエリアの保全が必要で、それを実現するためには企業との協働だけではなく、周辺の市街地の住民の方など谷津田保全に参加していただく必要があります。そこでこの事業を核として保全再生を進め、谷津田保全に参加する人々の輪を広げることで、広大な谷津田全体の保全を実現していきます。

プロジェクトの効果

里山再生
この取り組みによって耕作放棄地となった谷津田とその周辺の森林整備などで約3000㎡程が再生しました。これから田んぼ周辺も含めて里山再生を進めていきます。
生物多様性保全
実施地は大きな谷津田の中でも一番湧き水が豊富な場所です。この条件を活かした生物多様性の保全をはかっていきます。
伝統産業との協働
再生した谷津田で平地の田んぼとは異なる谷津田の特性を活かす酒米作りを行っています。できた酒米は鈴与㈱の地元酒蔵に日本酒に醸造いただき、国内外でこの取り組みひとつの成果として活用いただいています。
地域活性化
上記のような効果を通じて、谷津田を中心に様々な活性化が図られます。

  田植え米成熟 稲刈り

活動内容

田んぼ再生のための踏耕から、田植え、草取り、稲刈りまで年数回のプログラムを開催、毎回50名程度の参加者とともに谷津田の再生、保全活動に取り組んでいます。各回のプログラムでは、チームワークを活かして無農薬無化学肥料の稲作による谷津田の保全、手入れされなくなり笹藪となった森林整備など里山再生のための活動を行っています。

 
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