三重
「庭茶」でおもてなし
清流宮川の上流にある山村、三重県大紀町七保地区では、2009年から地元の小学校で地域の宝物さがしの学習を行っています。
地域に当たり前になって宝物になりそうなものを探しました。
そこで子どもたちが見つけたのが茶園です。
七保地区は集落の家々の間に小規模な茶園が多い地域です。この特色を活かし「庭茶」といったコンセプトで、お茶のブランドづくりを通した地域の活性化や未来の担い手づくりを進めていきます。
今後の展開にご期待ください。
活動の流れ
すでにある茶園で環境保全に配慮したお茶づくりを行います。
七保地区には集落内に小規模な茶園が方々にあり民家と一体となった美しい景観を作っています。
しかし、近年の過疎化に伴い荒れた茶園が目立つようになってきました。
荒れた茶園を再生し、茶摘体験を行い、その後茶葉もみなどの製茶作業を体験して、農家の庭先でお茶を飲みながら里山の景色や地元の話を楽しんでもらいます。
その際に、地元の小学生が総合学習で学んだ地域の特色やお宝を来訪者に説明し、案内やおもてなしを通じた交流します。
子どもたちは、このような茶園と民家一体となった美しい景観を「庭茶」と名づけ、来訪者の意見や感想をもとに、美しい風景や自然と共に味わうお茶のブランド化を考え提案していきます。
2010年からはキャノンマーケティングジャパンがこの取り組みに参加します。
期待される効果
地元のお茶のブランド化を清流宮川などの美しい里山景観と一体化して進めることができます。
また、環境保全型の茶栽培の普及によって、過疎地域における環境保全と一体化した活性化・担い手づくりのモデルとなります。
この地域では昔から宮川でとれたアユを伊勢神宮に献納していたという伝統もあり、日本の伝統文化を活かした取組も期待できます。
実際に、地元の小学校での総合学習をきっかけに、自治会と学校が一緒になって、2010年から伝統的な注連縄作りを復活する取組を開始しました。