ビオトープの位置づけ
霞ヶ浦再生の担い手として。地域の環境を学ぶ場として。
まず、足元の環境を学ぶ!
学区内のいろんな環境から生きものたちがやってきます。
これらの生きものを観察することで地域の環境を知ることができます。
子ども達の関心を地域の環境へと広げていきます。
※ メダカとタニシだけは最初から入れてもいいことにしています。地域ごとの遺伝子形態が守られるよう、原則として学区内のものだけです。
霞ヶ浦再生に役立てる!
ビオトープの水草は、霞ヶ浦湖畔から少しだけ採取して植えたものです。
ビオトープの環境がよければ、水草は勢い良く増えます。
3年もすると水面全体を覆い、他の生きものが住みづらくなるほどです。
生きものの空間を作るために間引き、それを霞ヶ浦に植えます。
小さなビオトープで育った水草と、子どもたちの小さな手が、大きな霞ヶ浦を、うんと元気にしてくれます。
植生帯復元の甲斐あって、生きものは流域にどんどん戻っています。
※系統保存について
地域ごとの遺伝子特性(=系統保存)を守るため、採取した場所と違う場所に植えてしまって遺伝子特性を乱さないよう、注意深く管理をします。 そのために、由来証明書を発行します。いつどこから何を採取して、どこのビオトープで育てているかが書かれています。
生きものの道ネットワークをつくろう!
~学校→流域→地球~
学校間を結ぶ生き物の道
大型のトンボなどは、隣のビオトープとの間を行き来します。ビオトープ同士はトンボの道でつながっているのです。他にも生きものの道があるでしょうか?どんな生きものが見られたか、観察したことを隣の学校と教えあってみませんか?
流域を結ぶ生きものの道
ビオトープは流域に116にものぼり、それらは大きなネットワークになって流域をすっぽりと包んでいます。
>>学校一覧表へ
隣の学校だけでなく、流域のほかの学校とも、情報を交換してみませんか?
もっとたくさんの生きものの道が見えてきます。
生きものの道がたくさんあるまちは、生きものにとって優しいまち。
人にとっても優しいまちです。
実際のまちづくりに生かす取り組みが始まっています。
>>牛久市との協働へ
学校ビオトープ学習から地球を覆う生きものの道へ展開
学区を飛び越える生きものの道が見えたら、もっと大きな、国境も飛び越える生きものの道にも思いを馳せてみましょう。
たとえば、南半球と北半球を往復し、途中で日本にも立ち寄るムナグロ。
立ち寄る先の水辺環境は悪化していたり、戦乱で荒れて、その道は途絶えがち。
でも、ムナグロの道に生きるわたしたちで、道をつなげてあげたいですね。
外国のお友達とも、観察したことや考えを交換しあい、話し合って自分たちのまちに生きものの道を取り戻そうとする仲間を増やしましょう。
世界中で生きものの道がつながれば、地球環境も守ることができます。
思いやりの心で、平和な世界が自然に形作られるでしょう。
そしてもっとたくさんの生きものと暮らせるようになるでしょう。
>>生きものの道地球儀プロジェクトへ
ビオトープを作ろう
~基本は生きものの体のつくり・くらし・すみか~
出前授業
ビオトープの役割をしっかりと理解するため、出前授業で勉強をします。
研修を受けたアサザ基金のスタッフが学校まで出向きます。
生きものが暮らせるビオトープは、生きものの気持ちになって作ろう。
そのためには生きものとお話ができなくちゃ。授業を受けると、みんなは生きものとお話できるようになるんです。
受身の知識を溜め込むのではありません。自分が生きものになったつもりで真剣に考えます。
いっしょに作ります
みんなで力を合わせてビオトープを作り、草を植えます。
生きものによって、好む環境は違います。
だから、明るい場所や暗い場所など、できるだけいろいろな環境がある場所を選んで作ります。
池の形も、生きものが気持ちよく暮らせるように工夫します。
観察をし、毎日の学習の成果を役立てます
毎日観察して、やってくる生きものを調べます。
生き物同士の関係を知ることができ、どんな水環境が良いかを考えることができ、生息に必要な環境を学ぶことができます。
来る生きものを調べることで、学区の環境へと関心を広げます。
別の学校や外国の学校と観察結果を交換して、広い規模の環境を考える学習へと発展させることができます。
外来種が入った時にもすぐ対応できます。
楽しい観察日記
ビオトープでは毎日たくさんの子ども達が目を光らせています。
そのため、とても貴重な地域の環境情報も得られるのです。
これにはどんな専門家もかないません。
子供たちは生きもの観察が大好き。
元気に泳ぐメダカ、トンボの羽化、今日はどんな生きものに会えるかな?
観察の報告が、アサザ基金にもたくさん寄せられています。
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