霞ヶ浦での外来種(移入種)対策の実施を求める要望書について
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近年、様々な野生生物が日本の自然環境に侵入、拡散して問題を起こしています。自然保護団体やマスコミで外来種(移入種)問題が取り上げられ、2002年に策定された新生物多様性国家戦略では移入生物(外来種)の取り組みの必要性を明記しています。 霞ヶ浦でも外来種(移入種)の影響は大きく、アサザ基金の調査でオオフサモが17ヶ所、ボタンウキクサ3ヶ所、オオカナダモ6ヶ所、コカナダモ7ヶ所などを確認しています。 アサザ基金は2002年12月6日、国土交通省霞ヶ浦工事事務所と茨城県に対し、9項目の外来種対策実施の要望書を提出しました。 これに対し国土交通省霞ヶ浦工事事務所からは2002年12月27日付で、茨城県からは1月9日付で回答を受理しました。 霞ヶ浦における外来種(移入種)の問題について、率直な意見や感想、反論や提案をいただければ幸いです。よろしくお願いします。 |
●アサザ基金と霞ヶ浦工事事務所間のやりとり |
霞ヶ浦での外来種(移入種)対策の実施を求める要望書(アサザ基金/2002年12月6日付) |
+回答書(霞ヶ浦工事事務所/2002年12月27日付) |
●アサザ基金と茨城県間のやりとり |
霞ヶ浦での外来種(移入種)対策の実施を求める要望書(アサザ基金/2002年12月6日付) |
+回答書(茨城県/2003年1月9日付) |
●移入種(外来種)問題 移入種とは、国内外を問わず、生物の移動能力を超えて本来の生息地以外の場所に、人の行動の結果意図的、非意図的に移動・移入した生物のことをいいます。 外来種は、移入種のうち、外国・海外から直接的あるいは間接的に人によってもちこまれなければ生息することがありえない生物のことをいいます。 近年、わが国でも移入種(外来種)が増え、様々な問題を引き起こしています。移入種(外来種)が引き起こす問題として最も重大な点は、地域の生物多様性を破壊するということです。 その対策としては、基本的には、人の管理によって移入種(外来種)の侵入をできる限り排除し、もし侵入を許してしまった場合には、その徹底的な駆除を図ることです。●生物多様性 生物多様性とは、種の絶滅を防ぐ、遺伝子の多様性を保持する、生物の生息環境を維持するという考え方を併せ持っています。さらに、生態系や自然景観、生態的プロセスの多様性といった考え方をも含む「生命の豊かさ」を表す概念といえます。 生物多様性は生物間や生物と環境との複雑な関係性の上に何万年もの時間をかけて作られてきたもので、生態系を維持する重要な要素となっています。 多くの種は、その生態的特性や歴史に応じて地理的に限られた分布を示しており、身近な地域固有の生物および生息環境を守っていくことは、地球規模での多様性につながります。 ●新生物多様性国家戦略 ●参考文献・リンク集 |
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