シマフクロウ・エイドと協働で行ったシマフクロウも人も喜ぶ地域づくりの学習事例について

かつて、北海道全域に生息していたシマフクロウの保護活動を行っているNPO法人シマフクロウ・エイドの皆さんと、シマフクロウと共生する地域づくりをテーマにした総合学習を、浜中町の小学校で実施しました。

シマフクロウ年間学習プログラム

北海道浜中町 小~中~高 系統的学習案

学習のねらい

地域が抱える問題や課題を、シマフクロウを支える「海〜川〜森」にある多様な環境要素を大きな繋がり(広い視野)の中で捉え直し、自分の方法で文脈化体系化し、地域特性を「地域を支える基本構造」として捉え直すことで、地域への理解を深め、問題解決能力や生きる力を子ども達に育む。

総合学習を軸にした各教科との関連づけを意識しながら、地域特性を生かした問題解決や街づくりの提案へと発展させていく。

地域の問題や課題を構造的に捉える科学的かつ論理的な思考を身に付けることで、具体的で説得力のある提案を作り上げる力を養う。

自分たちの提案を実現するために生かせそうな地域の産業や生産物を見つけ出し、それらに新たな価値づけを行い新たな地域ブランドの創出につなげる。地域で生きることへの展望を持つ若者を育てる。

サケやマスが遡上する川の環境を観察して、シマフクロウが生息しやすい環境を調べる。シマフクロウが生息する環境を体感した。

シマフクロウが生息する森と海のつながりを調べるために、昆布を採取している漁師さんから話を聞く。昆布の生育には、森から海に送られてくるミネラルなどが不可欠であることを知る。

地元の酪農家から、酪農が抱える問題や課題や夢について話してもらった。それらを、シマフクロウを通して学習してきた大きな繋がりの中に位置付けて、解決の方法を考えた。

町役場の担当者や酪農家、お菓子屋さんなど、地元の方々を招待して、シマフクロウと共生する地域づくりの提案をして、意見交換をした。

 
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