脱温暖化・循環型社会形成(バイオマスタウン構想)

バイオマスタウン構想

 

牛久市バイオマスタウン構想とは

地域の人々の参加や子供たちの総合学習の成果を活かしながら、バイオマスを活用する循環型のまちづくりを行う構想です。この構想は、地球温暖化や水質汚濁などの環境問題を解決するだけではなく、農業や観光など地域の活性化も目指します。それぞれが独立しているのではなく循環しているのが特徴です。
アサザ基金は牛久市と協働でこの構想を進めています。植物油を原料にした燃料で、軽油の代わりにディーゼルエンジンに使えるバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel 略してBDF)の製造から供給を、牛久市の委託を受けて2009年8月から始めました。

バイオマスタウン構想の取り組み


ナタネの栽培:耕作放棄地を活用して菜の花を育て、油を絞ります

学校給食で使用:牛久市の食材のみで作った「牛久の日」に使います

使い終わった油の回収:学校給食の他、各家庭や飲食店から出る廃油を回収します

BDF化:集められた廃油を牛久市クリーンセンターにあるBDF製造装置で燃料にします

車へ給油:クリーンセンターのトラックやバスなどに使用しています

廃油の回収

現在、廃油の回収は牛久市内の小中学校の学校給食や飲食店、スーパーカスミなど48ヶ所で行っています。
また、市役所や公民館などに回収ボックスを設置し、家庭で使い終わった油を集めています。
毎月3000~4000Lの油が集まっており、BDFを2600~3400L(ドラム缶13~17本)製造することができます。

下根中学校の1年生が作成し、市役所などの施設に掲示したポスター

一般家庭からの廃油回収は以下の施設はで行っています。
牛久市役所・中央生涯学習センター・三日月橋生涯学習センター・奥野生涯学習センター・牛久運動公園体育館・総合福祉センター・牛久クリーンセンター・カスミ 牛久店・カスミ ししこ店・刈谷自治会館
お近くに回収スポットがある方は、廃油の回収にご協力お願いします。

その他に、牛久市内で廃油回収を行っている場所はこちらからご覧になれます。

BDFを燃料として使うとCO2が増えないってどういうこと?

BDFを燃料として使ったときに排出されるCO2は、油の原料となる植物(ナタネ)が大気中から吸収したものなので、大気中のCO2は増えません。これをカーボンニュートラルと言います。
化石燃料(軽油)とBDFを比較すると、1Lあたり約2.6kgのCO2の発生を抑えることができます。

BDF製造装置の製造能力

製造時間・・・約7時間
製造量・・・200L/回
製造率・・・約87%
(油1.2Lで約1LのBDFを製造)

 
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